芽生え

一粒の種 
  乾ききった大地に 優しさはない
やがて種は 芽を出そうと
          大地をたたく
  優しく 優しく  大地をたたく
ひとしずくの雨
  乾ききった 大地にしみる
ふたしずくの雨
  種は膨れる
ひとしずくの雨
  大地が 潤い始める
ふたしずくの雨
  種は芽生える
乾いた大地は 優しさを 取り戻す
やがて種は双葉に・・・
   どんな花が 開くのだろう
大きな赤い花?
ひそやかな スミレの花?
大切に 大切に 育てたい
  芽生えのころ・・・

この詩は、チャットの中で知り合った子供との話の中から生まれた詩です。
深夜11時になっても帰ってこない両親。大人とのつながりが欲しくてチャットに来る子供たち
小学校の3年生だったと思います。
お腹がすけばコンビニで買って食べると言う子供たち・・・
一番親の愛情の欲しい時だと感じる・・・
どうぞ、素直に育って欲しいそんな思いから生まれた詩です。

写真: ハナ撮影 兵庫県フラワーセンターにて

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